夕映えの鴎

非公式二次創作・名前無変換小説

オムニバス・ハロウィーン(Omnibus Halloween)

2021年10月某日に、ゲーム上で行われたイベントの調査任務「ハロウィーン・ナイトパーティー!」を題材にした短編集です。

「悪戯して良い?」
HW001・No.077 北村透谷『蝶のゆくへ』
 かぼちゃで作られたランプのほのかな光や寂れて破れた蜘蛛の巣、そして毒々しい紫の煙を燻らせる大釜がハロウィーンのおどろおどろしさを醸し出している中、館内の本棚の影から楽し気な...(著書の引用あり)

 一話 /  二話

「ただの天邪鬼さ」
HW002・No.078 徳田秋声『彼女と青年』
 わざと暗くした室内を不気味に照らす小さな照明の下、図書館内を一望できる場所で欄干にもたれるように徳田は立っていました。一階の大広場では、司書が魔女の格好をして周りの文豪たちと談笑しています。...

 一話 /  二話

「よくぞ私を楽しませた」
HW003・No.087 ポー『戯れ』
 ラヴクラフトの案内を終えたポーは、一人でハロウィーンのパーティーを遠くでで眺めていました。皆と一緒にお菓子やフルーツパンチを飲み食いするのは楽しかったのですが、やはりこうしてハロウィーンに...続きを読む
「たまには
遊んでくれないか」
HW004・No.074 高浜虚子『自然体』
 おやと聞き慣れた声がしましたので振り向きますと、魔女の格好をした人物がいました。高浜は最初この女は誰だろうと訝しげに見ました。頭をすっぽりと覆うとんがり帽子の日差しの下から覗く顔をよく見て、ようやく...

 一話 /  二話

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